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やノートページでの議論にご協力ください。『ぶるうピーター』は、小山田いくによる日本の漫画作品。1982年から1983年にかけて、秋田書店の『週刊少年チャンピオン』に掲載された。全8巻として少年チャンピオン・コミックスから刊行されていた。その後、復刊ドットコムより全3巻に再構成され刊行されている。 前作となる『すくらっぷ・ブック』の最終回掲載から2週間後とほとんど間を置かず、新たに連載が開始されたのが本作である。小山田の初期作品群の特徴である恋愛青春群像ものに分類されるが、『すくらっぷ――』と比較すると、主人公達の年齢が中学生から高校生に引き上げられ、その分ややシリアスな展開が増えたのが特徴。また、登場人物のほとんどが同級生だった前作と比較して、学生寮を舞台としているため、上級生や下級生も多く登場している。その反面、ほとんどの話が寮で展開され、校内(授業中・放課後)が登場するシーンはあまり見られない。タイトルの「ぶるうピーター」は、国際信号旗の出港旗(Blue Peter/P旗。「出発準備開始につき総員帰船せよ」)のこと。全77話。 小山田自身は『今読み返してみると、この「ぶるうピーター」は“別れの物語”だったんだなと思います。』と2007年の復刊時に述べている[1]。 なお、『すくらっぷ――』とは同一の作品世界の物語であり(主人公の一帆達は『すくらっぷ――』の主人公の晴達と同一年齢)、同作の登場人物もゲスト出演の形で登場している。また、『どん亀サブマリン』は『ぶるうピーター』の登場人物の孫達を主人公に描かれている。 『すくらっぷ――』同様、「空気系」(日常系)という言葉さえなかった時代にその元祖となった作品の一つである。 かつては少年チャンピオン・コミックスから全8巻でコミックスが刊行されていたが、2000年頃から絶版になっていたために、新規入手が困難な状況となっていた(他作品と同様、2004年ごろにコミックパーク
概説
2018年3月より、電子書籍で復刊し、電子書籍でも購入が可能となった。 この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権を侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください
あらすじ
私立蒼風(そうふう)高校の学生寮アルゴー寮を舞台に、入学早々女子寮に入れられてしまった主人公とその周辺で起こる恋愛を含んだ青春の物語を描く。
学生寮の寮生であるため、ほぼ全員が私立蒼風高校の学生(例外については記述)。
主な登場人物
アルゴー寮生
6期生
紅尾 鈴(べにお りん)
一帆達が入寮した当時の女子寮寮長。通称「お鈴アネゴ[2]」。かつて同級生と付き合っていたが、ちょっとした事件のために別れてしまい、しかもその事件が元でそれまでは仲が良かった男子寮と女子寮の間に決定的な溝を作ってしまった。それ以来男嫌いで、女子寮に入る羽目になった一帆にもきつく当たっていたが、次第に……。長身と腰まで伸びる黒髪、やや気の強そうな瞳を持つ女性らしいスタイルの持ち主だが “アネゴ”の異名通りやや勝気で男勝りな性格をしている。そのせいか普段着のほとんどがパンツルックで作中を通してパンツルック以外の服装をした回数は数えるほどしかない。国立大学を目指していたが、入試に失敗して浪人。本来なら卒業と同時に寮を出なければならなかったが、前寮長という実績を慮って、特別に寮に残ることを許された。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“オリンギツネ”として紹介されている。
大野 久之(おおの ひさゆき)
一帆達が入寮した当時の男子寮寮長。鈴の一件も当然知っており、一帆達に男子寮と女子寮の橋渡しとなることを期待した。かなりの大食いで、カメが冗談で投げたスイカ一個を軽く完食している。
7期生
梶 一(かじ はじめ)
大野の後を継いだ男子寮寮長。なかなかのやり手で、一帆に初めての敗北を味わわせた。3年生に進級した直後に、一帆に男子寮長を譲る。
下川 律子(しもかわ りつこ)
鈴の後を継いだ女子寮寮長。もめ事を嫌っており、締め付けを厳しくしていた鈴とは変わって協調路線をとった。梶と同様に3年生に進級した直後に寮長から退き、後を西夜に任せた。
8期生
明科 一帆(あかしな かずほ)
本作の主人公。K市南中学卒業後蒼風高校に入学し、家庭の事情でアルゴー寮に入寮するが、男子寮が満室だったため、女性が苦手なのにもかかわらず女子寮に入れられてしまう[3]。壱岐や温田には「セイル[4]」と呼ばれている。